TAN邸 「開け放しのできる家Ⅱ」

DATA

竣工: 2007年
所在:下野市
用途:住宅
構造:木造 平屋建て
延床面積:178.24 ㎡(車庫を含む)

設計にあたり

 敷地は下野市内の区画整理事業の進む新興住宅街の一角です。住宅地にしては敷地面積が広いこともあり、自然素材に優しく包まれのびのび暮らす家づくりがテーマとなりました。

開放性をコントロールする生活の場づくり

 まず、広い敷地であるがゆえに全ての生活空間が接地する心地よさを求めて平屋建てとなりました。平面計画では日常の生活動線をコンパクトにまとめ、ラウンジ(LDK)を中心にした空間構成とし、そのラウンジからは縁側、そして木製テラス、庭空間へと連続性を持たせ開放性を思いのままにコントロールできる二つのスクリーン(ガラスと障子)を設けました。県産材の杉の床、天井と珪藻土の壁に囲まれた良質な室内環境の中で、時にストレートに時に柔らかく繋がる内外の生活の場づくりができたものと思います。