2003年竣工

所  在:小山市
用  途:専用住宅
規模構造:木造 2階建て
       (延床面積:174.12u)

設計の条件
 計画地は小山市の市街地にある小規模宅地開発の一角に位置しています。周辺は低層戸建住宅や低層アパートが建ち並んでいます。用途地域は一種住居(建蔽率60%)のなか敷地面積約165u、必要とされる機能を満足するには大変難しい状況です。
 要求される生活スタイルは、プライバシーを確保しながら開放的な生活空間を実現する事。しかも建主が車の趣味もあり、1階の一部に2台分の車庫を設けることが必要条件でした。もちろんコストを抑えて、何処まで実現できるかが課題でした。
リビングの一部の屋根を取って
 敷地状況からの様々な制約を如何にクリアーするか?については、開放性を味わう空間を建物の外に求める事はプライバシーの確保という点で問題があるため、まず許される限りの大きさの建物を設定しました。
 次に、広く設定した1階リビングスペースの一部の屋根を取る事にしました。これはリビング空間の一部を屋外にすることで連続する空間ではありながら、頭上に青空のあるリビングが誕生ということです。すぐ前の道路とは木製ルーバーの開口部で柔らかく遮断され、心地良い風が流れてきます。また、極めてシンプルな構成と安価な素材の検討によりローコスト住宅として実現しました。